サトイモの栽培

経済部 渡辺 芳正

栽培の注意点

サトイモは連作を嫌います。収量が2年連作では20~25%、3年連作では40~50%と著しく低下するので、4~5年の輪作体系を組みましょう。ほ場は、日当たりのよい肥沃で柔らかな土壌が最適です。乾燥に弱いので水持ちが良く乾きにくい土壌が適します。根は1mくらい張るので、耕土が深く、夏場に灌水できる圃場を選びましよう。

 

圃場準備

植え付けの2週間前に土作りとして10㎡当り、堆肥30㎏と苦土石灰1㎏を入れ、耕うんしておきます。植え付けの7日前に基肥を入れ畝幅110㎝、畝高15㎝に畝立します。

☆施肥例(10㎡あたり)

肥料名 基肥 追肥
堆肥 30kg
炭酸苦土石灰 1kg
有機化成A801(8-8-8) 1.2kg
燐加安14号(14-10-13)

1回目0.3kg

2回目0.3kg

 

種イモ準備

・芽が折れていない傷の無いもの

・50~60g/個で形が丸いイモ

・乾燥害で芽ツブレ症を受けておらず、病害虫の無いイモ

・栽植密度は株間50㎝の一条植えとします。

 

定植(4月上旬~)

畝中央に深さ15㎝の植え溝を切り株間50㎝で、種芋の芽を上にして並べ、イモの上に7~10㎝程度覆土します。定植後は早めに黒マルチを張ります。

※植え付け時期の注意点

・地温が15℃以上になって植え付けします。

・植え付け後30~40日後頃萌芽。萌芽後、霜害を受けない時期に植え付けします。

 

管理

☆生育前半

・マルチの穴あけ(5月上旬~)

植え付け後30日頃から芽がマルチを突き上げてくるので、遅れないよう適期に切開します。(芽がマルチで焼けると生育が極端に遅れるので注意)

・マルチの除去(6月中旬)

草丈40~50㎝頃、葉を傷めないようマルチを取り除きます。

・追肥・土寄せ(6月下旬頃)

定植後80日頃から子芋が付き始めるので、肥効を高めるため畝の肩に追肥後7~8㎝程度株元に土寄せします。

なるほど営農20170301

☆生育後半

・株元からわき芽が出てきたら根元からかぎとります。

・追肥・土寄せ(7月中旬頃)

わき芽を切除し、2回目の追肥・土寄せを行います。(土寄せの高さ10㎝)この時期は、根がかなり張っているので根を切らないよう注意し土寄せを行います。わき芽は8月下旬頃まで取り除くと子芋・孫芋の肥大が良くなります。

土寄せ後、乾燥・雑草防止のため敷き藁等を行います。また、梅雨明け後1週間以上乾燥が続くときは、畝間灌水を行いましょう。子芋肥大期の乾燥は、収量・品質に大きく影響します。

収穫

葉の緑色が黄化し、茎が倒れたころが収穫の目安となります。中生種で9月下旬から10月下旬・晩生種で10月下旬から11月上旬頃です。

 

害虫防除

主な害虫の防除薬剤は

・ハスモンヨトウ

プレバソンフロアブル5(250ml)

なるほど営農20170302

JA店舗価格 3,693円(税込)

【使用方法】 2000倍を散布し、防除します。

 

・アブラムシ

モスピラン粒剤(1㎏)

 

 

なるほど営農20170303

JA店舗価格 2,160円(税込)

【使用方法】 10㎡当り30~60g植溝土壌混和し予防します。

※農薬の情報は、平成29年3月1日時点での情報です。