露地イチゴの栽培管理

【指導販売課 中村 文亮】

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年の瀬も近づき、大掃除や年末年始の準備で大忙しではないかと思います。
イチゴは12月のクリスマスシーズンにスーパー等に出回ってきますが、それはハウスで冬場に暖房や電照をつけて作られるものです。今回は、露地に植えられたイチゴの今後の栽培方法について紹介します。


イチゴは寒くなると、休眠状態に入りますので生育のスピードが極端に遅くなります。
しかし、古い葉や傷んで枯れた葉を放置すると、病害の発生原因になってしまいます。雑草と一緒に、早めに摘み取りましょう。赤くなった葉は病気になっているわけではないので、そのままにしておきましょう。

葉に赤褐色の斑点が出た場合は『じゃのめ病』の可能性があるので、早めに取り除きましょう。摘み取る時は、引き抜くのではなく、横に引くと根元から簡単に葉が取れます。また、雨がしばらく降ってないようであれば、水やりを行って下さい。

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じゃのめ病

じゃのめ病

年が明けたころに、追肥をして下さい。「JA周南有機入り化成A801」を10㎡あたり120g施用して下さい。気温が温かくなりはじめる2月下旬になってくると、花房があがってきます。しかし、イチゴ自体がまだ実をつけても耐えられる体に生長しておらず、実ができても不受精果になる可能性が高いため、花房を除去しましょう。

不受精果

不受精果

また、雑草も生え始め、病原菌も活発に活動し始めますので、雨によって泥が跳ねて感染してしまわないように、雨が降った後、黒マルチを張りましょう。3月上旬になってくると、うどんこ病やアブラムシなどの病害虫が発生しやすいです。

うどんこ病

うどんこ病

アブラムシ

アブラムシ

うどんこ病については、野菜類に登録のある「カリグリーン」の散布をおすすめします。「カリグリーン」は使用回数の制限がなく、イチゴ以外にも野菜類であれば使用できる農薬です。アブラムシについては、マラソン乳剤を虫に直接かかるように葉裏を中心に散布して下さい。イチゴにアリが上り下りしていたら、アブラムシがいる可能性が高いです。
※各農薬については、散布量・希釈倍率・使用回数・収穫前日数・登録品目がありますので、ラベルをよく見て散布して下さい。

花が咲き始めると、実がマルチに触れて痛む可能性があるので、敷き藁をしてみて下さい。その際に、枯れた葉があれば除去しましょう。
春先においしいイチゴが食卓に並ぶよう、しっかりとした栽培管理を心がけましょう。

写真提供=山口県農林総合技術センター